「グロッキー」の意味は?
「グロッキー」とは、ひどい疲れや体調不良でぐったりしていること。
また、ボクシングで、相手の打撃によりふらふらになることも指します。
<用例>
類義語:「バタンキュー」
対義語:「元気モリモリ」
「グロッキー」の語源・由来は?いつ頃流行したのか?
「グロッキー」は、英語の「groggy(グロッギー)」がなまって誕生した言葉とされています。
1741年にイギリス海軍とスペイン海軍の戦争が発生した際、当時のイギリス海軍提督は部下の士気を高めようと酒を飲ませ、その酒は提督のあだ名から「grog」と呼ばれるようになりました。
「grog」とはラム酒の水割りのことで、度数が強く飲み過ぎるとふらふらになることから、疲れてふらふらしている様子・意識がもうろうとしている様子を「groggy」と言うようになり、ボクシングで足元がふらついた状態も意味するようになりました。
日本にはまずボクシング用語としての「グロッキー」が最初に流入し、そこから疲れてふらふらな状態も意味するように変化していきました。
その後、泥酔状態を表現する場合にも、「グロッキー」が用いられるようになりました。
「グロッキー」の日本での歴史は古く、1930年代には既に使われている形跡があります。
1930年代から1940年代にかけて活躍した日本の喜劇俳優「古川ロッパ(1903 – 1961)」が記した日記に、「グロッキー」の記述があります。
四月七日 昨夜又意味なくガブガブのんだので、今朝は充分にグロッキー、いかん(古川ロッパ日記、1936)
そして1960年代頃になり、ボクシングのテレビ中継が本格化すると、「グロッキー」は流行し始めました。
また、テレビアニメ「タイムボカン(1975~1976)」で、悪役「グロッキー」が登場することによってさらに「グロッキー」という単語がメジャーになっていきました。
「グロッキー」は死語になったのか?
実は現在でも「グロッキー」を使う人は一定数いるため、完全に死語化したかというとそうでもありません。
ただ、2000年代くらいから「死語なのでは?」と気にし始める人が出てきており、現在でもその傾向は変わっていません。
激務が過ぎて疲労困憊⤵
もうグロッキー (死語)
( _ _ ;;)バタッ。。。。。— アオバトあみい🐦1stアカウント🐦 (@AobatoAmie) November 11, 2019
今日は気圧ではなく寒暖差ですっかりグロッキー(死語)。
— 黒松沙志@bngkはいいぞ (@kkrrmmttssuu) December 1, 2022