1980年代の死語

ミーハー

ミーハー_死語

「ミーハー」の意味は?

ミーハーとは、

  • もともと興味がなかったことに熱中する人
  • 流行に左右されやすい人
  • 世の中のブームにすぐ乗っかる人

を指す言葉です。

どちらかと言うとネガティブな意味で利用されることが多いですね。

 

<用例>

  • サッカーが好きでもないのに、ワールドカップが始まり、急に応援をしだしてミーハーだね。
  • 最近流行している、ゲームに熱中するなんてミーハーだね。
  • もともと好きではなかったアイドルを「かっこいい」と言いだし、ミーハー女子だね。

 

古いものは捨て、新しいものに飛びつくような意味で使用されています。

軽薄なイメージがあるので、この言葉を発する時は注意したほうが良いかもしれません。

 

類語(言い換え)としては「流行かぶれ」「にわかファン」「にわか」などがあります。

「ミーハー」の語源は?

ミーハーはカタカナ語であるため、英語に由来すると誤解されやすいのですが、実は「ミーハー」という英語は存在しません。

「ミーハー」の語源・由来についていくつかの説があります。

  1. 昭和初期に一般的であった女性の名前「みよ」と「はな」の呼び名である「みいちゃん・はあちゃん」の略語として「みいはあ(ミーハー)」と言われるようになった説
  2. 音階のドレミファの「ミファ」が「ミーハー」になった説
  3. 英語の「Me」「Her」から「ミーハー」と言われ出した説
  4. 明治に発明されたスイーツの「みつ豆」と俳優の「林長二郎」、どちらも人気があったので頭文字を取った説

最古の文献では1905年の読売新聞に「みいちゃんはあちゃん」の記載があり、上記①の説が濃厚となっています。

 

ちなみに、英語で「ミーハー」を表すピッタリの言葉はないものの、似たような意味の言葉としては「Groupie (グルーピー)」や「Hipster(ヒップスター)」があります。

  • Groupie (グルーピー)「有名人の熱狂的ファン」という意味で使われることが多い。ただし、ファンやサポーターというよりは「追っかけ」的なイメージで、「その相手と肉体関係を持ちたがる」という含意があり、侮蔑するような表現のため、安易に使わない方がよいでしょう。
  • Hipster(ヒップスター)「流行に敏感な人たち」という意味ですが、こちらも少し相手を見下すようなイメージがあるので要注意。

「ミーハー」はいつ流行したのか?

ミーハーは昭和から平成初期の1990年代ぐらいまでは、頻繁に使われていました。
最近ではあまり見なくなりましたが、中高年層の中には使う人もいるようです。

 

ちなみに、森高千里のアルバム「ミーハー」が発売されたのは1988年のこと。

「ミーハー」の流行時期と一致していますね。

「ミーハー」はもう死語なのか?

現在では「ミーハー」が死語だという共通認識があります。

そのため、使っている人もわざわざ(死語)とつけて使うケースが多いですね。

一方、Googleトレンドで「ミーハー」の検索ボリュームの推移を見てみると、完全に死語になったわけではなさそうです。

Googleトレンド「ミーハー」Googleトレンド「ミーハー」

 

2011年8月から2013年8月、2019年8月に検索ボリュームが上昇しています。

定期的にトレンドや流行があり、使用頻度が高くなっているようす。

 

若者世代の間では使われる頻度は少なくなってきていますが、中高年層はうっかり使ってしまうことがあるようですね。

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