1980年代の死語

レンタルビデオ

レンタルビデオ

「レンタルビデオ」の意味・語源は?

映画やアニメなどの作品が録画されている映像ソフト(特に”ビデオテープ”を指します)を有料で貸し出してくれるサービスです。

<用例>

ちょっとレンタルビデオ屋さん行って映画借りてこようぜ!

「レンタルビデオ」の発祥は?

レンタルビデオ店が誕生したのは1980年代です。

当時は現在のようにYouTubeやAmazon Prime、Netflixといった動画配信サービスなどなかった時代で、過去の映画やアニメを家で見ようと思ったらビデオテープを買うかレンタルするか、という選択肢しかありませんでした。

 

当時の映画のビデオテープは1本1万円くらいするのが一般的だったため、買わずにレンタルして見よう、というニーズが生まれたのです。

レンタルビデオ店はどれくらい流行ったのか

上記のようにビデオテープを買うとなると高かった時代だったため、レンタルビデオは「確実にもうかる商売」と言われていました。

初期費用はかかるものの、ビデオテープを店内にそろえておくだけで大した経費もかからないため、1980年代から1990年代にかけて巷にはレンタルビデオ店があふれることになります。

 

1987年にはレンタルビデオ店の店舗数が全国約1万3000店まで増えたといいますから、その成長がいかに急だったかがわかります。

この1万3000店という数字ですが、何とコンビニのローソンと同じくらいの店舗数です。

どれだけレンタルビデオ店が多かったかわかりますね。

 

余談ですが、私の記憶だと当時ビデオテープのレンタル料金は2泊3日で1本1,000円くらいでした。

 

ちなみに「TSUTAYA」の1号店が大阪に誕生したのは1982年のことです。

「レンタルビデオ」はいつ死語になったのか

1980年代から1990年代にかけて爆発的に流行ったレンタルビデオですが、2000年代になり動画配信サービスが主流になるにつれ、必然的に衰退していきます。

レンタルビデオ店の店舗数は最盛期の1/5ほどに減ってしまいました。

レンタルビデオ_店舗数レンタルビデオ店の店舗数推移(引用元:レンタルビデオ店とATM

 

かつては小規模なレンタルビデオ店がたくさんあったのですが、現在では「TSUTAYA」や「ゲオ」などの大企業がかろうじて残っているくらいで、多くのレンタルビデオ店は姿を消してしまいました。

また、扱っているレンタル商品も、当時のような「ビデオテープ」はほとんど姿を消してしまい、現在ではDVDや漫画などが主流となっています。まさに時代を感じますね。

 

ちなみにGoogleトレンドで「レンタルビデオ」の検索ボリュームの年代別推移を調べてみると、死語化しているのが一目瞭然です。

Googleトレンド_レンタルビデオGoogleトレンド「レンタルビデオ」

2004年から現在まで、綺麗に右肩下がりになっているのがわかると思います。

現在では「レンタルビデオ」を使う人はほとんどいなくなってしまいました。

今後もこの流れは続いていくと思われ、いずれレンタルビデオ店は消えてしまうのかもしれません。

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