1980年代の死語

花金

花金_死語

「花金」の意味は?

「花金」は「花の金曜日」を略した言葉です。

土曜日が休みなので、金曜日の夜は仕事を忘れて遊びたい放題!という意味を含んでいます。

「華金」「花キン」という表記をする場合もあります。

「花金」の語源・由来は?

1980年代頃、週休二日制が普及し、土日休みが社会人に定着し始めたことによって、「金曜日=週末=飲みに行く」という図式が生まれました。

また、当時のバブル期の好景気にうかれて週末にハメを外せるということから、主にサラリーマン世代の間で使われ始めた言葉です。

<用例>

今日は花金ですね!
ザギンでシースーでも行っちゃう?

 

類語:
「プレミアムフライデー」

 

また、実は「花金」だけでなく、1987年には「花木」という言葉も流行しました。

当時はバブルの絶頂期で初任給も急上昇したため、金曜日の夜から旅行に出掛ける若者が増えました。

そのため、飲み歩くのは金曜ではなく木曜の夜が最適だと考えられるようになったのです。

 

なお、「花木」は1988年の第5回新語流行語大賞の新語部門・銀賞に選ばれています。

※が、この「花木」は1年後にはほとんど使われなくなってしまいました。

英語にも「花金」がある

英語でも「花金」に近い表現があります。

それは「thank God it’s Friday(神様ありがとう、今日は金曜日だ)」略して「TGIF」です。

<用例>

TGIF! This week has been so long!(花金だ! 今週は本当に長かった!)

金曜日になるとウキウキするのは万国共通のようですね。

「花金」は死語になったのか?

1991年のバブル崩壊とともに、景気が悪くなると金曜日に飲み明かす人も少なくなり、「花金」を使う人は少なくなっていきました。

とはいえ、Googleトレンドで過去20年弱の検索ボリュームの推移を見てみると、あまり変わっていないんですよね。

Googleトレンド_花金Googleトレンド_花金

現在でも「花金」を使うユーザーは一定数おり、完全に死語化したわけではなさそうです。

 

また、近年は「花金」の使い勝手のよさからかTwitterなどで見かけることも増えてきました。

意外と長生きする言葉になったのかもしれません。「花金」。

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