「バイビー」の意味・語源は?
バイビーは「バイバイ」「さようなら」といった別れのあいさつに使われる言葉です。
もともとはビートたけしのラジオ番組で、出演者である伊丹幸雄(いたみさちお)が話の締めに使っていた言葉でした。
番組名はニッポン放送の「ビートたけしのオールナイトニッポン(1981〜1990)」。
番組内に昔のアイドルについてトークする「伊丹幸雄コーナー」という企画がありました。
そのコーナーのトークの終わりに伊丹が「じゃあね、バイビー」と言ったのをビートたけしが気に入り、他の番組でも使うようになったところからバイビーは流行語となっていきました。
ちなみに類義語に「バイなら」があります。
これは「バイバイ」と「さよなら」を組み合わせた造語で、こちらも同じ年代に流行しました。
「バイビー」はいつ流行したのか?
「バイビー」が誕生したのは1985年頃ですが、「バブル期」といわれる1980年代に若者世代を中心に流行しました。
ビートたけしのオールナイトニッポンは漫才ブームが起きた1981年に放送を開始。
当時のツービート(ビートたけしとビートきよしのコンビ名)の人気、ビートたけしの「コマネチ」というギャグのブームとあわせてバイビーも流行しました。
現在50~60代の人が10~20代の若いころに、学校やディスコの帰りなど友達と別れる際によく使っていたようです。
「バイビー」はもう死語なのか?
バイビーは現在でも使われており、完全な死語とは言えません。
1980年代に流行した言葉なので死語と言う方もいますが、2000年代にも曲のタイトルやドラマの中であいさつとして使われており、現在の若い人の間でも使われることがあります。
また、ギャル語として認識している人もいるようです。
Googleトレンドで「バイビー」がどれくらい検索されているかを調べてみると、ゆるやかに下がってはいるものの、ある程度の需要があることがうかがえます。
グラフでは2010年以降からやや増えていますね。
2009年にはボーカロイドの初音ミクの楽曲名「バイビーベイビーサヨウナラ」に使われたり、2017年に放送されたドラマ「過保護のカホコ」の中で別れのあいさつにバイビーが使われていた影響があると考えられます。
ポップで使いやすい言葉なので、再ブームが来る可能性もありそうですね。
ラッカーかけて仕上げ〜この作品には会うことはないかもしれないと思うと心の中で明るく「バイビーーー!!!」って言うのだけど、ふとバイビーってなんだよ、と思い調べたら80年代に流行ったというバイバイ、ベイビーの略だった。その後リバイバルして使われてたギャル語で知った気がする。。。
— MIYU YAMADA/山田美優 (@MiyuYamada2) January 29, 2022