1990年代の死語

バッチグー

バッチグー_死語

「バッチグー」の意味は?

日本語の「バッチリ」と英語の「Good」を合わせた造語です。

仕事や勉強など、身の回りの様々なことが順調で、最高の状態であることを指す言葉です。

<用例>

こないだのプレゼン、バッチグーだったよ!
ありがとうございます!

「バッチグー」の語源・由来は?いつ流行ったのか?

「バッチグー」が生まれたのは1991年とされています。

きっかけとなったのは1988年から1994年に放送されていたテレビ番組「クイズ!年の差なんて」。

この番組は出演者がヤングチームとアダルトチームに分かれて、お互いのチームの常識問題(かつ相手チームが知らなさそうな問題)を交互に出題して回答するというもので、当時かなり流行りました。

 

この番組の中で、当時バラドル(=バラエティーアイドル、これも死語)として活躍していた森口博子が「バッチグー」を連呼したことにより、急速に広まりました。

翌年の1992年には、「現代用語の基礎知識」に「バッチグー」が掲載され、老若男女問わず一般的に使われる言葉となりました。

 

ちなみに、この番組から生まれた言葉で「アウトオブ眼中」があります(※諸説あり)。

アウトオブ眼中_死語
アウトオブ眼中意味 眼中にない、論外、問題外というときに使われ、特に女性が興味のない男性をあしらうのに使われた言葉です。 1980年代に女子大...

「バッチグー」はいつ死語になったのか

若者の間で流行った言葉は爆発的に流行するかと思えば、死語化するのも早いです。

「バッチグー」も使う人がどんどん減り、2000年頃にはほとんど使われなくなってしまいました。

 

2008年に「バッチグー」にちょっと似ているエド・はるみのギャグ「グ~!」がユーキャン新語・流行語大賞を受賞しましたが、そのころ「バッチグー」はすでに死語になっています。

 

一方、Googleトレンドで「バッチグー」の検索ボリュームを調べてみると、2016年頃からちょこちょこ一時的に流行っているんですよね。

Googleトレンド「バッチグー」Googleトレンド「バッチグー」

 

この理由を考えてみたのですが、一つ思い当たるものを発見しました。

それはバンダイナムコが販売している「Canバッチgood!(=カンバッチグー)」 というおもちゃです。

 

これは缶バッチを自作できるというおもちゃなのですが、この名前は明らかに「バッチグー」をオマージュしたものでしょう。

この「カンバッチグー」が最初に発売されたのは2002年なのですが、しばらく販売休止していまして、2016年にリニューアル版が発売されたのです。

そのため一時的に検索ボリュームが増えたのではないか?と思われます。

 

死語化したと言われた「バッチグー」ですが、時を超えて使われ続けていくのかもしれませんね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です