意味
『逆さクラゲ』とは、現在で言う「ラブホテル」。
かつては「連れ込み宿(これも死語…)」とも呼ばれていました。
「逆さクラゲ」の語源・由来は?
もともと温泉マーク(♨)は、明治時代から公衆浴場や温泉旅館などの施設を示す記号として使用されていました。
クラゲを上下逆さまにした形に見えることから、「逆さクラゲ」という言葉が生まれました。明治時代からすでにそう呼ばれていたそうです。
![逆さクラゲ](https://shi-go.com/wp-content/uploads/2022/12/逆さクラゲ-300x300.png)
で、通常の意味とは別に、赤線(合法的に売春が行われていた場所)の施設を示す記号としても使われていたのです。
当時はこのような旅館(連れ込み宿的なもの)の表や屋根に温泉マークの入った看板が出ていたそうですが、1950~1960年代に自粛されたため現在では使われていません。
現在、このマークを見ることができるのは銭湯ののれんくらいでしょうか♨
「逆さクラゲ」はいつ死語になったのか
上記の通り、1950年頃に連れ込み宿が逆さクラゲを積極的に使用し始めたため、このマーク自体が性的なイメージを持つようになりました。
そのため、温泉旅館組合の間でイメージの悪くなったこのマークを広告から外す動きが出てきました。
1955年(昭和30年)には、連れ込み旅館による逆さクラゲの使用が禁止されました。
そして1970年代になるとカップル専用ホテルの主流がラブホテルに移り、逆さクラゲは死語となりました。