1950年代以前の死語

バタンキュー

バタンキュー_死語

「バタンキュー」の意味は?

「バタンキュー」は疲れ果てて、布団に倒れ込むなり眠ってしまうことを指します。

<用例>

昨日は残業してたから、帰ってバタンキューだったよ…

「バタンキュー」の語源・由来は?

「バタン」は倒れる音を表しています。

「キュー」には諸説あるのですが、「圧迫されたり責められた時に苦しむ声」説、「休憩のキュー」説、「苦しさを表す”キュー”(生活がキューキューする、や困窮のきゅう)」説、などがあります。

「バタンキュー」はいつ流行したのか?

「バタンキュー」は1930年代に関西で人気のあった漫才師「花菱アチャコと横山エンタツ」によって発明されたという説があります。

当時、カストリ(メチルアルコールで作られた安酒)を飲んだ人が倒れたり、しゃっくりで首を振るしぐさを取っていたのを真似た演出のなかで生まれたギャグが「バタンキュー」。

その後、バブル期あたりまでは普通に使われていたので、かなり死語化せず長持ちした言葉と言えそうです。

「バタンキュー」はもう死語なのか?

現在、「バタンキュー」を使う人は少数派でしょう。

ただし、不思議なことにゲームやアニメなどで定期的に使われるんですよね。

  • ゲーム「ぷよぷよ」
  • アニメ「妖怪ウォッチ」
  • アニメ「おそ松さん」

「ぷよぷよ」ではゲームオーバーの際に登場人物が「ばたんきゅー」といって倒れます。

「妖怪ウォッチ」では「バタンQ」というキャラクターが登場します。

 

また、Googleトレンドで「バタンキュー」の検索ボリュームの推移を見てみたところ、こんな感じ。

Googleトレンド_バタンキューGoogleトレンド「バタンキュー」

2016年に急にボリュームが上がっているのは、テレビアニメ「おそ松さん」の第2クールのオープニングテーマ「全力バタンキュー」がリリースされたためだと考えられます。

 

twitter上では死語であることを理解しながら使っている人がほとんどですが、何だかんだ細々と生き残りそうな言葉ですね。

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