「写メ」の意味・語源は?
「写メ」は「写メール」の略称です。
「写メール」はかつてJフォン(現:ソフトバンク)が展開していたメールサービスの一つで、携帯電話で撮影した画像をメールに添付して送受信できるようにしたもの。
ソフトバンクの登録商標にもなっています。
爆発的に流行したため、携帯電話のキャリアを問わず画像を送ることを一般的に指して「写メ」と呼ぶようになりました。
ちなみに、用法として「写メ送るね」はギリギリ正しいですが、「写メ撮ろう」は誤りです。
「写メ」という言葉そのものが写真を送るサービスを表すので、「写メ撮ろう」は「写真を送るサービスを撮ろう」となってしまい意味不明ですが、結構使っている人は多くいました。
あまりにも「写メ」という言葉が流行りすぎてしまい、いつの間にか撮った写真そのものを「写メ」と呼ぶようになってしまった、ということです。
「写メ」はいつ流行したのか?
「写メ」が流行したのは2000年代前半です。
昔の携帯電話って、画像を送信できなかったんですよ。
しかし、2000年に日本初のカメラ付き携帯電話「J-SH04(シャープ製)」が発売されたことによって歴史が動きました。
写メが死語になりつつあるなら、カメラ付きケータイを2000年に開発し、写メールをはじめたのはシャープ、というドヤ顔もそろそろ賞味期限切れか・・・そうか・・そうなんか・・・ pic.twitter.com/DRqogYUCpo
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) February 2, 2017
これをきっかけにして、各社が相次いでカメラ付き携帯電話を投入。
「写メ」はすぐに大ブームとなります。
※ちなみに、、、この携帯(J-SH04)のカメラは11万画素でした。
現在、iPhoneが4000万画素を超えていることを考えると、技術の進歩ってすごいですよね。。
「写メ」はいつ死語になったのか?
2010年代くらいになると、写真や画像をやりとりする手段はメールではなくLINE、Twitter、Facebook、Instagramなどのアプリケーションに置き換わっていきます。
そもそも現在はスマホが主流であり、ガラケー(これも死語っぽい)の写メールサービスも既に終了しています。
「写真をメールに添付する」という作業がなくなってきたため、自然に「写メ」という言葉も死語になっていきました。
でも、40代以上の人で今でも「写メ」って言ってる人、たまにいますよね。
スマホで撮影した写真を送信するときに「写メ送ったから」って言ってる人、たまに見かけませんか?
それはもはや写メではないのですが、あまりに一般的になってしまった言葉がゆえに、意味が拡大していった例と言えるでしょう。
movaみたいな画質の写メを久々に見た
(死語を2つも使った文)— こあみ (@koa_____3) December 23, 2022
「写真」って言えばいいのに「写メ」って言ってしまって流されたからいいものの死語すぎて恥ずかしすぎた
— アッコ (@an_emerald) January 7, 2023
では「写メ」の代わりに現在は何て言うの?という疑問に対する回答がこちら。
写真をいまだに写メと言っちゃう人から「写メ以外なんて言うの?」というお便りが何通も届いているので特別に教えますね。心の準備はいいですか。今からいいますよ。それはなんと「写真(しゃしん)」といいます。びっくりしましたね。沢山のお便りありがとうございました。
— めぇ (@1010mmtn) October 6, 2019
目から鱗ですね。