1950年代以前の死語

くわばらくわばら

くわばらくわばら_死語

「くわばらくわばら」の意味は?

「くわばらくわばら」は事故や災難などが自分の身にふりかからないように唱える、おまじないのことです。

<用例>

今日は上司の機嫌が悪いな…くわばらくわばら

 

また、似たような縁起直しのおまじないの言葉として「つるかめつるかめ」があります。

縁起が悪いことが起きたり、嫌なことが起きたときに「つるかめつるかめ」と唱えると、嫌なことを打ち消してくれるといわれています。

「くわばらくわばら」の由来・語源は?

「くわばらくわばら」は元々は雷を避けるためのおまじないであったとされています。

これは、かつて京都の街中に何度も雷が落ちたが、一ヵ所だけ落雷のなかった「桑原」という地名に由来するという説があります。

 

桑原町現在の京都市中京区桑原町。道路しかない不思議な町

 

時は平安時代、菅原道真が大宰府に送られた後、京都ではたびたび落雷の被害が出たそうです。

当時の人々は、無実の罪で左遷され亡くなった道真の祟りだと恐れました。

しかし、菅原道真の屋敷のあった桑原町周辺だけは、全く落雷の被害がなかったそうです。

道真の祟りを恐れていた当時の京の人々は、落雷の被害を免れた桑原町にあやかり、落雷を避けるために「くわばらくわばら」と唱えるようになりました。

※諸説あります

「くわばらくわばら」は死語なのか?

Googleトレンドで「くわばらくわばら」の過去20年間の検索ボリューム推移を見てみると、何と少しずつですが増えているんですよね。

くわばらくわばら_Googleトレンド「くわばらくわばら」のGoogleトレンド

 

「くわばらくわばら」は上述の通り平安時代に誕生した言葉なので、1,000年以上の歴史があります。

確かに現在あまり使う人はいませんが、もはや「死語」という表現は適切ではないような気がします。

この先1,000年も生き続ける言葉ではないでしょうか。

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