1970年代の死語

アイムソーリーヒゲソーリー

アイムソーリーヒゲソーリー_死語

「アイムソーリーヒゲソーリー」の意味は?

英語の「I’m sorry(ごめんなさい)」と「髭剃り」をかけたギャグで、冗談交じりで謝るときに使われます。

これは地口(じぐち)と呼ばれるダジャレの一種で、リズムを付けるため特に意味のない言葉を続けるというもの。

※地口の例:
「あたり前田のクラッカー」
「恐れ入谷の鬼子母神」
「許してちょんまげ」
など

 

ちなみにこのタイプのギャグは英語にもあるんです。

  • See you later, Alligator
  • Bye-bye, butterfly
  • Give me a hug, ladybug
  • Out the door, dinosaur
  • On the bus, octopus

子どもがあいさつするときに使ったりするらしい。可愛いですね。

「アイムソーリーヒゲソーリー」の語源・由来は?

このギャグですが、大阪府知事も務めた横山ノック氏がMBSラジオ(毎日放送)で放送された「フェザー劇場」で使ったのが最初と言われています。

この時は「アイアムソーリー、ヒゲソーリー、フェザーカミソーリー」と言ったそうです。

というのは、この番組のスポンサーに「フェザー安全剃刀」という会社があったからです。

 

また、「ソーリー」の部分が「総理」と似ていることから、当時の総理大臣の名前を続けるパターンが流行しました。

<例>

岸田総理(2021~)

菅総理(2020~2021)

安倍総理(2006~2007、2012~2020)

中曽根総理(1982~1987)

三木総理(1974~1976)

調査したところ、twitter上では三木総理までさかのぼることができました。

少なくとも1970年代には流行していた言葉のようですね。

というか現代まで使われ続けてるのがすごい…!

「アイムソーリーヒゲソーリー」はいつ死語になったのか?

元々あまり爆発的に流行ったというよりは、局所的に主に40代以降の人が使っていた言葉なので、ゆるやかに死語化していったようです。

1970年代に生まれた言葉とされ、1990年代以降はあまり使われなくなりました。

Googleトレンド_アイムソーリーヒゲソーリーGoogleトレンド「アイムソーリーヒゲソーリー」

Googleトレンドを見ても2009年くらいからはほとんど検索ボリュームがないので、現在は死語になっていると言ってよさそうです。

が、上記のようにtwitter上では根強い人気のある言葉ですし、小学生が歌にして遊ぶ時に今でも使われるケースがあるらしいので、意外に細々と生き残る言葉かもしれませんね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です