「くわばらくわばら」の意味は?
「くわばらくわばら」は事故や災難などが自分の身にふりかからないように唱える、おまじないのことです。
<用例>
また、似たような縁起直しのおまじないの言葉として「つるかめつるかめ」があります。
縁起が悪いことが起きたり、嫌なことが起きたときに「つるかめつるかめ」と唱えると、嫌なことを打ち消してくれるといわれています。
「くわばらくわばら」の由来・語源は?
「くわばらくわばら」は元々は雷を避けるためのおまじないであったとされています。
これは、かつて京都の街中に何度も雷が落ちたが、一ヵ所だけ落雷のなかった「桑原」という地名に由来するという説があります。
時は平安時代、菅原道真が大宰府に送られた後、京都ではたびたび落雷の被害が出たそうです。
当時の人々は、無実の罪で左遷され亡くなった道真の祟りだと恐れました。
しかし、菅原道真の屋敷のあった桑原町周辺だけは、全く落雷の被害がなかったそうです。
道真の祟りを恐れていた当時の京の人々は、落雷の被害を免れた桑原町にあやかり、落雷を避けるために「くわばらくわばら」と唱えるようになりました。
※諸説あります
「くわばらくわばら」は死語なのか?
Googleトレンドで「くわばらくわばら」の過去20年間の検索ボリューム推移を見てみると、何と少しずつですが増えているんですよね。
「くわばらくわばら」は上述の通り平安時代に誕生した言葉なので、1,000年以上の歴史があります。
確かに現在あまり使う人はいませんが、もはや「死語」という表現は適切ではないような気がします。
この先1,000年も生き続ける言葉ではないでしょうか。
雷に対して「くわばらくわばら」と唱えるのはもはや死語なの?
なにそれ?と言われて衝撃を受けた— 景朧 (@ninja_kagerou) August 17, 2022
以前、ぎっくり背中になった時に感じられた前兆的な痛みが背中らへんにある。
くわばらくわばら(死語)— 小襟 (@koerikoerikoeri) February 16, 2019