1970年代の死語

おセンチ

おセンチ_死語

「おセンチ」の意味は?

感傷的で涙もろく、ナーバスになっている状態を指します。

 

<用例>

そんな遠くを見て、どうしたの?
ちょっと元カレを思い出して、おセンチな気分になっちゃって…

「おセンチ」の語源・由来は?

「センチメンタル(sentimental)」の略に接頭語の「お」を付けたものです。

 

元々は昭和初期、女学生が感傷に浸る男性に対して使う言葉として誕生しました。

当時は現在のような男女平等ではなく、男性側は尊敬すべき、という考えが主流であったため、センチと言うわけにはいかず、丁寧な「お」を付けて「おセンチ」と呼んでいたそうです。

その言葉がなぜ1970年代になって流行り出したかは実はあまりわかっていないのですが、70年代は日本語と英語を混ぜた言葉がオシャレに聞こえた時代で、他にも「ナウい」「おニュー」などといった言葉が生まれています。

「おセンチ」はいつ死語になったのか

1990年代に入り、平成時代になると男女平等という概念から、感傷に浸ることを単に「センチ」と呼ぶようになってきました。

それに伴って「おセンチ」を使う人は急速に姿を消し、死語化していきました。

 

類語:「エモい」

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