「アイムソーリーヒゲソーリー」の意味は?
英語の「I’m sorry(ごめんなさい)」と「髭剃り」をかけたギャグで、冗談交じりで謝るときに使われます。
これは地口(じぐち)と呼ばれるダジャレの一種で、リズムを付けるため特に意味のない言葉を続けるというもの。
※地口の例:
「あたり前田のクラッカー」
「恐れ入谷の鬼子母神」
「許してちょんまげ」
など
ちなみにこのタイプのギャグは英語にもあるんです。
- See you later, Alligator
- Bye-bye, butterfly
- Give me a hug, ladybug
- Out the door, dinosaur
- On the bus, octopus
子どもがあいさつするときに使ったりするらしい。可愛いですね。
「アイムソーリーヒゲソーリー」の語源・由来は?
このギャグですが、大阪府知事も務めた横山ノック氏がMBSラジオ(毎日放送)で放送された「フェザー劇場」で使ったのが最初と言われています。
この時は「アイアムソーリー、ヒゲソーリー、フェザーカミソーリー」と言ったそうです。
というのは、この番組のスポンサーに「フェザー安全剃刀」という会社があったからです。
また、「ソーリー」の部分が「総理」と似ていることから、当時の総理大臣の名前を続けるパターンが流行しました。
<例>
岸田総理(2021~)
後、英語は、アイムソーリー岸田ソーリーとかも話せます。
— GO!ヒロミ44’ (@gohiromi44) December 19, 2022
菅総理(2020~2021)
アイムソーリー菅総理っていうネーミングがもう好き
— Murakou (@murak0u) January 21, 2022
安倍総理(2006~2007、2012~2020)
娘が「アイムソーリーひげソーリー」って言ってて、おっ昭和のやつ小学生はまだ言ってるのかって思ってたら「マスク配るのはアベソーリー」って言ったので、令和…!!!ってなった。
— ステママ副会長 (@sutemama55) August 25, 2020
中曽根総理(1982~1987)
僕らが子供の頃は、
アイムソーリー中曽根ソーリー
だったんだよ。
今は安倍さんだけどさ。
— 戸川 きみお@Kimio Togawa (@kimitanman) August 23, 2020
三木総理(1974~1976)
武陵桃源を聞くと亡き祖父がよくアイムソーリー三木ソーリーって言ってたのを思い出す
— りかちん (@nowwell1) August 2, 2020
調査したところ、twitter上では三木総理までさかのぼることができました。
少なくとも1970年代には流行していた言葉のようですね。
「アイムソーリーヒゲソーリー」はいつ死語になったのか?
元々あまり爆発的に流行ったというよりは、局所的に主に40代以降の人が使っていた言葉なので、ゆるやかに死語化していったようです。
1970年代に生まれた言葉とされ、1990年代以降はあまり使われなくなりました。
Googleトレンドを見ても2009年くらいからはほとんど検索ボリュームがないので、現在は死語になっていると言ってよさそうです。
が、上記のようにtwitter上では根強い人気のある言葉ですし、小学生が歌にして遊ぶ時に今でも使われるケースがあるらしいので、意外に細々と生き残る言葉かもしれませんね。